2012年07月31日 追加記事

拓北の家 その3

今回は建て方の様子をお伝えします。 
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土台がほぼ組みあがり、大引きを掛けようとしています。
それから内部足場用の仮床を組み、1階の柱を立てていきます。
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カラ松の大梁と大黒柱の上に2階の床梁を掛けているところです。
構造体の樹種としては、柱はエゾ・トド松で、梁はカラ松・トド松です。
もちろん全て無垢材なので集成材は使っていません。
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梁の上に3.5寸角のマグサを乗せるところで、接合用のダボが見えます。
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見えがかりの良さと構造的な理由で、梁上部にボックス彫りを
施してそのなかに座金とナットを仕込みます。
こうすると、梁と梁を軸芯で引っ張ることができます。
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2階の床梁をほぼ組んだところです。
梁を渡りで組んでいるのが見えます。
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2階用の柱を仮置きしています。
背割りを入れたトド松の大黒柱(管柱ですが)が見えます。
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例のカラ松の太鼓落しの梁を掛けているところです。
梱包材やチップしか利用できなかったカラ松ですが、ここ数年の
乾燥技術の向上で、無垢材の構造材として使えるようになっています。
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防風シートを先貼りしてから、垂木を掛けて
バラ板といわれる松材の野地板を張っています。
野地板の替わりに構造用合板を張るケースがほとんどですが
やはりこの部位に合板を使うのは耐久性に疑問があります。
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だいたい組みあがった様子です。土台敷きからここまで4日程
かかりましたが、幸いにも雨に降られずにすみました。
次回は屋根造作と外装下地の模様を。 (田)