ブログ|札幌市の注文住宅や新築一戸建住宅の見学会やエコなイベント情報

2013年10月25日

北海道版エコアパートに住もう④

だんだん日も短くなり、いつ初雪かという季節になってきました。
エコアパートの基礎もいよいよ佳境です。
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今回も換気装置の給気にアースチューブを設置します。
150φのVU管を30mの長さで2本埋めます。
この敷地の土壌自体が、粘土質で水捌けが悪いので
アースチューブの埋め戻しを砂利で行い
基礎の暗渠も兼ねるように考えています。
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埋め戻しと土間コン打ちも終わり、基礎ができあがりました。
では木工事のほうは・・・。
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武部さんの三笠事務所におじゃましました。
ここで木加工の刻みが行われています。
カラマツ材の梁を水分計で検品しました。
一応、構造材は15パセーントの含水率を目安にします。
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大澤棟梁が墨み付けをしています。今回架構で使う樹種は4種類です。
土台にナラ、柱・梁にエゾ、トド、カラマツで、
すべて北海道産で無垢材です。
もちろん野地板や下地、仕上げ材に至るまで無合板で組み上げます。
下の写真は、若手が角ノミでホゾ穴を開けているところです。
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大工さんの奥にある大梁は、屋根にかかる15尺のカラマツの梁です。
2か月ほど前から発注していました。
それにしてもデカイです。
この梁が4本で、屋根のほぼ3割の荷重を負担します。
積雪量は2メートルに設定しています。
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刻みも進み、加工材がどんどん出来てきます。
下の写真は柱の束の小口です。長ほぞの込栓の穴が見えます。
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棟梁が現場で土台敷きの準備をしています。
もうじき建て方が始まります。
まだ雪は降らないで、と思いながら
天気予報を気にするこの頃です。
ではまた次回。     (田)

2013年10月03日

北海道版エコアパートに住もう③

前回から間があきましたが、まずはガレージ工事の続きから・・・・。
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基礎の土間コンの打設の様子です。
ある一定の面積を超えると防水性(防油性?)のある床にしなければならない、
という自治体の条例があるため、今回は土間コンクリートの仕様にしています。
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ガレージの外観と内観です。
4台用のガレージを2棟建てました。
予算の関係で、折半屋根材を加工して外壁と屋根を一体化させた、
カスケードガレージにしています。
半仮設的で安価な印象があるカスケードですが、雪国の知恵を生かした技術
で作られる地場産業です。
このガレージは間口が10メートルを超えるということで、
現場加工で折り曲げてフレームを作り、クレーン車で吊り上げて設置しました。
その様子は大澤さんのブログで見る事が出来ます。
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ガレージの工事も終わり、いよいよ本体の基礎工事にかかります。
8月半ばの良い日を選んで地鎮際が行われました。
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やり方で基礎の位置だしをし、杭を打ち込むポイントをマークして行きます。
5メートルの長さのH型のコンクリート既製杭を114本打ちました。
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毎週火曜日の午前中に、大澤さんの自宅で工事関係者を集めた定例会議を行います。
この会議で建築、電気、設備の施工上の問題点をすり合わせていきます。
右端がオーナーの大澤さん、左端が現場監督の金子さんです。
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工事も進み、基礎の配筋が完了しました。
下の写真は設備用スリーブの様子です。
ベースコンクリートを打ち終えた後に設置します。
100φを超えるスリーブには補強筋を入れました。
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そして約一週間後、布コンクリートの打設です。
アパートとはいえ、温熱環境を万全にするため、基礎断熱の仕様にしています。
布の外側にB3タイプ、100ミリのFP板を打ち込みます。
一部打ち放し仕上げの部位もあるので慎重にコンクリートを充填していきます。
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基礎工事の工程も半ばを過ぎた頃、構造材の墨付けが始まりました。
写っているのは、このアパートを担当する大澤棟梁です。
から松材で柱を込栓で留めた模型を作ってくれました。
構造材の加工の様子は次回で。      (田)