ちっちゃいけれどエコってる!「伏古の家」北海道の自然素材と木の家

地域の自然素材を最大限利用して持続可能な建築を目指しました。北海道産の木材と土を活かし、古紙や木質廃材を断熱材としてカスケード利用した北海道仕様のナチュラルハウスの完成です。トレーサビリティの見える北海道産の木材を調達し、構造材から仕上げ材、木製窓や玄関ドアにまで使用しています。また、住人の健康リスクと建築時、廃棄時の環境リスクを軽減するためにノンケミカル、ノンボンドを目標に製品の製造過程から現場施工においても極限まで化学物質の使用を抑えた造りが自慢です。私達を包み込む三番目の皮膚として自然素材の断熱材と内外装の仕上げ材のコンビネーションで、高い断熱性能と本当の暖かさと快適さをお届けします。
「伏古の家」はペットと暮らせる小さくてエコな住いをイメージして建てられています。
さまざまなエコの取り組みをご紹介します。

特徴

換気システム

重力換気によるパッシブ換気と給排気とも機械力によるアクティブ換気を併設しており、どちらかの換気方式に切り替えることができます。どちらも換気は外気導を通って、地下から床下内に入り生活排水を利用した熱交換を行って建物内の熱効率を上げていきます。

暖房システム

深夜電力を利用した床暖房を採用。夜間に温水器で温めたお湯を1階床下のコンクリート内に埋設したパイプに循環させます。コンクリートと循環パイプ内の水に蓄熱させて輻射熱を得る方式です。

雨水利用システム

雨水を貯水してトイレの洗浄に利用する。屋根の上の樋によって集めた雨水を外部の地中に埋設したタンクに貯水します。貯めた雨水は、主にトイレの洗浄水に利用したり、畑作に利用します。また災害時にも活用することができます。

外観PLAN

仕様

屋根 ガルバリウム鋼板(一部:草屋根を予定)
開口部 木製断熱玄関ドア:カラマツ材使用、木製サッシ:積丹カラ松製
(トリプル+Low-Eの高性能ガラス入)
外壁 道南杉の荒板を使用。亜麻仁油ベースの塗料で仕上げ
テラス カラ松材・薫煙マクラ木を使用
ポーチ 床:杉板 t=36 自然塗料仕上げ
物置 道南杉の荒板を使用。(外壁:同仕様)亜麻仁油ベースの塗料で仕上げ

主な構造材・仕様

木材 総使用量 39.6912m3 道産の99.2%の木材を使用。
(浴室の壁・天井のヒバ材のみ青森産)
国産無垢の木材100%使用しました(道内産99.2%・青森産0.8%)
一般木造住宅の2倍の無垢の木を使用。木質系断熱材と合わせたCO2削減効果は28.5トンにもなります。これは4人家庭が排出するCO2の1年分に相当する、とってもECOな住まいなのです。
クリ:道南厚沢部地区産 0.5m3(1.2%)
スギ:道南木古内産 11.5982m3(29.2%)
トドマツ:帯広市・足寄町産 25.273m3(63.6%)
カラマツ:積丹・幕別町産 2.05m3(5.2%)
ヒバ:青森産 0.3m3(0.8%)
断熱材 総使用量 2,704kg
・セルローズファイバー(45kg/m3) 使用量1,167kg
・樹皮断熱材フォレストボード 使用量792kg
・木質再生断熱材イーストボード 使用量745kg

セルローズファイバーとは

特徴:天然木質繊維を原料にした断熱材。主原料の古紙は植林によってCO2を固定しながら再生産可能な自然で、CO2削減に貢献出来るのです。高い断熱効果・耐火性能・結露防止・吸音効果・防虫・防カビ効果もあります。

樹皮断熱材フォレストボードとは

特徴:製材する際に出る「樹皮」というゴミを再利用。原料となるスギ樹皮は防腐・防菌効果があるので防腐剤や撥水剤などの化学薬品を使わず安心です。また自然素材なので、化学物質による影響が出にくく、最後は土に還ります。断熱効果・調湿効果・吸臭効果・抗菌効果・吸音効果があるのも特徴です。

木質再生断熱材イーストボードとは

特徴:住宅の解体時にでる木質廃材をパルプ(繊維化)し成形したのがイーストボードです。グラスウール16K相当の熱伝導率で遮熱性にも優れています。また、木材繊維が原料のため調湿性能もあります。なにより使用後は再利用可能なエコ建材です。